伊坂幸太郎の最新作「ホワイトラビット」を遅ればせながら読む

仙台在住とのことで、仙台にゆかりのある方には、嬉しい描写がいっぱいの、伊坂幸太郎作品。

(あの店だ!とかあの道だ!とか、ホントすぐ分かる(笑))

 

『重量ピエロ』『アヒルと鴨のコインロッカー』『ゴールデンスランバー』など、映像化されている作品もいっぱいあります!

 

伊坂作品の魅力と云えば、

  • 個性的な登場人物
  • ウイットに富んだ会話
  • 予測不能なストーリー展開
  • 緻密な構成

 

あっという間に惹き込まれる伊坂ワールド。

 

仙台在住とのことで、仙台にゆかりのある方には、嬉しい描写がいっぱい。

(あの店だ!とかあの道だ!とか、ジモティーだとホントすぐ分かる(笑)

 

ホワイトラビット

ホワイトラビット

 

 

あらすじ

仙台市内の住宅街で、人質立てこもり事件が発生。通称「白兎事件」。

「おー、それで『ホワイトラビット』なのか」と、序盤に首肯する。

 

立てこもり犯、

人質、

警察官たち、

伊坂ファンにはお馴染みの面々…

登場人物の視点と心情が交錯しながら物語は進んで行きます。

 

解放(脱出)がテーマ

冒頭に、ある名著の一文が引用されています。

「そう、難しいのは、どうやってここにとどまるかということだな」

「いや、ちがいます」……「どうやってここから出るかということですよ」

 

立てこもり、

閉鎖的な空間、

閉ざされた心理状況、

 

閉じられた場所が他者により作り出されたものなら尚更、そこから脱出するのは不可能にも思える。

それでも解放されるべく行動を起こすのか、それとも「そこ」に留まり続けるのか。

 

人質立てこもり事件はどうなるのか?

それぞれの物語は?

もっと読んでいたい!と思うような展開でした!

 

「そういう無駄なところが、物語を豊かにするんだから」

ある登場人物の一言。

ストーリーもさることながら、随所に散りばめられる洒落た台詞がまた魅力。

伊坂ワールドにおいては、おおっ!と思うようなことを、登場人物たちがさらりと口にしてきます。

名言出現率が半端ない。

φ(..)メモメモ

 

まとめ

 

伊坂作品の中では、割とライトなお話かな?という感じです。 

意図的に「重たい」描写を避けているというか、、、

中村文則「教団X」を読んだ後だから、そう感じるのか、、、)

気軽にサラッと読めてしまう物語でした!

数時間の移動の際などにオススメ(?)

 

 

ホワイトラビット

ホワイトラビット